2020/09/29 23:04
くらしのくらバイヤー担当のナカジマです。
今日はお買取りの時のお話を少し。
BASE店を始めくらしのくらで取扱うお品物は
ほぼ全てお客様のご自宅に伺って、お買取りさせていただいた物になります。
昨今、おうち時間が増えたことから、断捨離をされる方・ライフスタイルを大きく変えた方から、
お買取りのご連絡をいただくことが増えています。
先日、ダイニングテーブルをお買取りした時のこと。
ダメージが多々あったため、処分も検討されていましたが、
長年、家族団欒の時間を支えてくれたこともあり、
どうにか次のお方へお譲りしたいとお話して下さいました。
「自分の都合で手放すのはモノに悪くって」と。
テーブルを見つめる眼差しからは、お品物がかけがえのない時間を過ごした
”家族の一員”であったかのように感じられました。
また、ある方のお買取りでは「いい旅してきてね」と
そっとお品物に触れ、私たちの運び出しを最後まで
見届けていただきました。
「このコのこれからを、あなた方に託します。良い持ち主さんを見つけてあげて下さい」
そう、仰っていました。
皆さん、お品物の新たな旅立ちに少し寂しそうで、
でも清々しいご表情。
長年大切にされたからこその言葉、
何にも形容しがたい穏やかな空気が流れていました。

だから、僕らは適切な販路・アプローチの工夫で届くべき人に、きちんと届けないといけない。
どんな人が・どんな風に使っていたのか、
モノの背景に想いを馳せながら使い込むことも、
ユーズド品ならではの楽しみ方なのだと、そう思うのです。
ナカジマ